檜垣裕志神戸サッカーアカデミーブログ / ポッパーマン サッカーブログ

神戸市にて、檜垣コーチ・毛塚コーチに教えて頂き「利き足のポイント」を意識しブレル事無く活動しています。人数に限りはありますが、一緒に練習希望されたい方は、ご連絡ください。現在、幼稚園年中~中学3年生まで参加して頂き活動しています。一緒に、技術アップの為練習しませんか?参加ご希望の方は、kikiashi1970@gmail.com まで

言うことをきく子よりも、言いたいことを言える子を…

ドイツで16年間指導したSさんが感じる、
日本の子どもたちとドイツの子どもたちの違いとは?

日本には日本の文化があることは当然であるのだが…
海外に行かれた経験を知ることは…

■コミュニケーションをとりながら正解に気づける子どもに

「ドイツの子どもたちの特徴として、日本の子どもたちと比べて、とにかくよく喋ります」
と印象を語ります。


「たとえば、日本の子どもたちを指導するとき、“いまのプレーは良かった? 悪かった?”と聞いても、
誰も良かったとも、悪かったとも言わないんですね。

そもそも、どう考えているか、意見をあまり言わず、他の人が答えるのを待っていることが多い印象があります。

私がドイツで指導をしていた子どもたちの場合、質問をされた人がまずすぐに答えますし、
仮に答えられなかったら、周りの人が“いまのプレーは良かったと思うよ”という感じで、
自然と誰かが答えていました」


日本の場合、子どもにかぎらず大人であっても、人前で発言をするのは得意ではありません。

見当違いのことを言ったり、間違えたらどうしようという気持ちが働くのか、
控えめな態度をとる人が多いもの。坂本さんも、自分が子どもの頃を振り返って、こう言います。


「自分の小学生時代を振り返ってみても、クラスで意見を言うのは3人ほどで、
私も含めてほかの人はみんな黙っていました。

いま思うと、授業を受けていて楽しいわけがないですよね。

発表して、正解でも間違っていてもいいから発言してみて、
先生やクラスのみんなとコミュニケーションをとりながら、これが正しいとか、こうすればいいんだと気がつく。


それが『考える力』につながっていくのかなと思います」


■間違っていてもいいから、発言することが大切

Sさなんが、ドイツで指導をしているとき、子ども自身に考えさせて、
発言させるために「間違っていてもいいから、まずは言ってみよう」と声をかけていたそうです。

そこで、子どもたちが正解に近い答えを言うと「そのとおりだね」と言って、
自信をつけさせるようにしていたそうです。

そのようにして選手とコミュニケーションをとり、発言しやすい雰囲気を作っておいて、
練習中には問いかけるコーチングで、選手自身が「どんなプレーをすべきか」を考えるように導いていきます。

「練習中、パスをミスした選手のところに行って、いまのパスはつながらなかったけど、
良かった? 悪かった? と聞くと大抵「悪かった」と言います。

そこで「何が悪かったの?」と聞くと「トラップがずれて、コントロールしきれていない状態でパスをしてしまった」といったように、答えが返ってきます。

この会話だけで、選手自身が何が悪かったかを自ら見極めただけでなく、
次は同じミスをしないように自然と意識します。

その場面でコーチが「ちゃんとパスを出せ!」と外から怒鳴っても、まったく意味がないし、
選手が上達するわけはありませんよね。

指導者がすべきことは、ミスに対して技術的、戦術的なアドバイスを与えて、
うまく行かなかったときと同じ状況を練習で設定して、
繰り返しトレーニングをしてあげること
だと思います」


■うまくいかない理由を気づかせてあげることが大人の役目

コーチの働きかけによって、子どもたちは成長していきます。

うまくプレーができなかったときは、なぜできなかったのかという理由を考え、
改善方法を挙げて、次はそこを意識してプレーする。その繰り返しこそが、
上達するための道にほかなりません。


「ミスをした理由、プレーがうまくいかない理由がわからないままプレーするのが、一番良くありません。

たとえば、選手にサイドのコンビネーションを理解させるのであれば、
サイドハーフサイドバックの選手を呼んで、こういう状況で何度もボールを失っているけど、どう思っているの?
 と聞きます。


正解である『動くことでパスコースを作り、ボールがつながる可能性が高くなる』というのを、
彼らの口から言わせます。

そこで一度理解し二人の選手が共通認識を持てば、次から言う必要がなくなりますよね。
どうすればいいかをわからずに、プレーするのが一番良くありません。

もし、すぐに答えが出なければ時間を与えて、選手たちが数日間考えられるようにアプローチをします。
サッカーのベースを理解すれば、応用もできます。

それが、考える力であり、サッカーに必要な要素だと思います」


コーチや親が子どもたちに問いかけることで、選手自身は自ら考え、答えを探すようになります。

大人から押し付けられた答えと、自分で考えて到達した答え。
どちらが身につくかは、言わずもがなです。

また、自分の意見を人前で発表するのも、考えていなければできないことです。
たとえ正解でも、間違っていても、その経験を繰り返すことで、考える力が身についていくもの。

そのなかで大人ができることは、自分で考えて答えを見つけるような環境づくり、
意見を言いやすくなるための雰囲気づくりなのかもしれません。