檜垣裕志神戸サッカーアカデミーブログ / ポッパーマン サッカーブログ

神戸市にて、檜垣コーチ・毛塚コーチに教えて頂き「利き足のポイント」を意識しブレル事無く活動しています。人数に限りはありますが、一緒に練習希望されたい方は、ご連絡ください。現在、幼稚園年中~中学3年生まで参加して頂き活動しています。一緒に、技術アップの為練習しませんか?参加ご希望の方は、kikiashi1970@gmail.com まで

子どもの“やる気”を育むためのメンタルトレーニング【前編】

親の“プラス思考”が子どものメンタルを強くする!

 

では、親はどこから意識を変えたらいいでしょうか。

まずは“プラス思考”です。

 

私は、あるモバイルサイトの連載でサッカーをしている中高生の悩み相談に答えているのですが、その質問で多いのが、「監督が僕を認めてくれない」「先輩とうまくいかない」「仲間が真剣じゃない」。

周囲への不満ばかりです。案外親への不満は出てこない。

でも実はこうした場合、親が子どもの足を引っ張っていることが多いんです。

家庭教育が原因のことが多いんですよ。

 

親が監督やチームの悪口を言っている。

ネガティブな人は、必ず人の悪口を言います。

これ、うつるんです。

親がネガティブだと、子どももそうなってしまう。

 

スポーツだけでなく、人生プラス思考が一番楽しいに決まっています。

ネガティブとポジティブなら、ポジティブがいいと誰でもわかっている。

けれど実際には「ああ、今日暑い?」と愚痴が出てしまう。そこを、「暑いけど、やせそう?」と言える、そういうちょっとした発想がプラス思考。

自分が変えられないことに対してグジグジ言ったって仕方ない。「ウチの監督ダメだな」と言ったって始まらない。

 

監督に任せているわけでしょう。

 

親にとって一番いい監督は、本音では自分の子どもをレギュラーで使ってくれる監督でしょう。その正直な気持ちは仕方がないですよ。でもそこで、試合に出られないときこそ子どもにとっては学びのとき、とポジティブ思考をすることです。

 

試合に出られない、それもスポーツのいいところ。スポーツは社会の縮図、フラストレーション、耐性を学ぶ場であると。レギュラーになれない子が出てくるのは当然で、それでどうするかといったら、もう、本人ががんばるしかない。

 

自分ができないことを考えない。自分がコントロールできないことは考えない。親ができない、無理なことは、時間の無駄だと思って、考えないことです。

 

勝敗に一喜一憂しない! 結果を評価しない!

 

そして、試合に勝った負けた、と結果を評価しない。評価すべきなのは、過程です。

 

試合で点をとったことでご褒美を上げたり、成績〇以上じゃないならサッカーを辞めて塾に行きなさいと怒る親がいますね。

結果に一喜一憂する親は、調子のいいときはすごくいいけど、ダメなときは立ち直れないという二流選手を作ってしまいます。

 

レギュラーになれたのは、毎日ダッシュの練習をしていたからだね、と、そういうふうに言える親であってほしいですよね。

 

世界水泳で金メダルをとった、瀬戸大也君のお母さんが、まさに、そういう人でしたね。

お話を伺うと、絶対にネガティブなことを言わないように、子どものときからしつけているんですね。

そして、試合の勝った負けたは評価をしない。

負けたのは、あなたの努力が足りないから、と。結果ではなくて、プロセスを大切にする話し方をしてこられたそうです。

 

ここ数年で、中学の女子ソフト部と女子バスケ部を指導したのですが、監督と選手だけでなく、2年前から親へも講習を始めました。

すると驚くべきことに、ほとんどが中学からの初心者だったにもかかわらず、初の市の大会で優勝、関東大会、全国大会まで行ってしまったんです。

 

ここの部では、親御さんを巻き込んで、家庭環境からポジティブにしていくこんな試みを実践してもらいました。

家で「めんどくさい」などと子どもがマイナス思考なことをつぶやいたり、あいさつがなかったりすると、お母さんが、「プラス思考ビーム!」というのを送るんです。すると子どもは「あ?っ」とやられたふりをして体でプラスの文字を作り、「プラース!」と一気に気持ちを切りかえる、というルール。

ちょっとした遊びですが、保護者の方にお願いしてやってもらっています。

こうして、ポジティブなコミュニケーションを普段の生活からトレーニングする。それが、確実に試合での強いメンタルにつながっていきます。

 

サッカーは、毎日練習しても一日の中で2時間程度です。でも、こうしたメンタルトレーニングは家庭でも学校でもいつでもできる。だから、効果があるのです。

 

参考まで。

 

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プロフィール

高妻容一(こうづま・よういち)

 

東海大学体育学部教授

スポーツメンタルトレーニング

上級指導士

 

1955年宮崎県生まれ。福岡大学体育学部卒業。中京大学体育学研究科終了後、フロリダ州立大学へ留学。近畿大学教養部を経て、現職。メンタルトレーニングの国内での普及を目的とした、「メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会」の代表として、後進の育成や普及を行っている。著書に、『今すぐ使えるメンタルトレーニング』(ベースボールマガジン社)、『子どもの本番力を120%引き出す方法』(PHPエディターズ・グループ)など多数。