檜垣裕志神戸サッカーアカデミーブログ / ポッパーマン サッカーブログ

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サッカーを通じた人間教育で「自ら考える子ども」を育てる

~ある記事より~

著者の髙﨑康嗣さんは2006年から20011年までの4年間川崎フロンターレU-12の監督としてダノンカップに4年連続出場、チビリンピック3連覇など輝かしい成績を残し、現在は川崎フロンターレの地域・コーディネーターを務める育成のスペシャリストです。

「世界で通用する選手育成を目指せ!」と副題のつけられたこの本のなかには指導者だけでなく、サッカー選手を目指すお子さんをお持ちの保護者の方へのメッセージがたくさん詰まっています。今回は、この本を出版された東邦出版さんのご協力のもと、本のなかから保護者に関わる項目をいくつかピックアップ! サッカーキッズを“人として”成長させる髙﨑メソッドを少しだけお見せします。

 

■子どもの可能性を狭めている大人の決めつけ

 

2006年、フロンターレ川崎に小学生以下のチーム、U-12が誕生しました。髙﨑さんはこのチームの初代の監督。結成当時のチームにいたのは小学校3、4年生、10歳以下の選手たち。彼らが6年生になると、FIFA公認の12歳以下の世界一を決める国際サッカー大会であるダノンカップ日本大会で4連覇を果たすなど、素晴らしい結果を残します。教え子の中には、2013年、UAEで行われたU-17W杯の96 ジャパンの一員として戦った三好康児選手もいます。

 

強いチームを作り、良い選手を育ててきた髙﨑さんは、本の冒頭部分、第1章『子どもは、すごい』のなかで「子ども万能説」を唱え、こんなことを言っています。

 

「子どもたちの可能性、能力の上限を大人が勝手に決めてはダメなんです」

 

髙﨑さんは、子どもたちを指導しはじめた当初から、自分の想定、予想より、選手たちは遥かに大きな可能性を持っていて、能力を「大人が決める」ことは「勝手な決めつけ」だと言います。

 

子どもが持つ秘めた能力について

 

ぼくが川崎フロンターレ12の指導を始めた当時は、まだ子どもたちの能力を把握しきれておらず、想定を超えることばかりでした。その一例として、ポゼッションメニューが挙げられます。想定では1週間程度必要かと思っていたメニューを、子どもたちはその日の内にこなすようになるのです。自分の勝手な決め付けがあったと思うのですが、用意していたメニューを簡単に越えていきました。ですから直前になって予定していたメニューをやめるようなこともありました。それはセレクションで集めた子どもたちはもちろん、スクール生の子たちもそうでした。1週間後には想像を超えて成長していました。

 

また次の項で髙﨑さんは「子どもを色眼鏡で見ない。固定観念に縛られない」という見出しで、子どもを見る大人の目についてもこう語ります。

 

大人は自分の価値観で子どもを見ていることがあります。そうすると「子どもらしくない」とか「大人びている」というような言葉が出てきます。子どもに対し「13歳になったからね」とか「高校に入ったからね」というような線引きをする。でもそれは親が決めた線引きでしかありません。成長する中で、子どもの精神年齢が予想を超えて上がっている可能性があります。「子どもが生意気だ」という言葉がよく出てきますが、それは成長過程でそうなっているわけなんです。結局、子どもはドリブルするという先入観があるのだと思います。「パスばっかしてたら子どもっぽくない」というような先入観があるように思います。

 

髙﨑さんは子どもに対して先入観を持った色眼鏡で見てほしくないと続けます。

 

「この子は、この程度だから」などとは言ってほしくないんです。いろいろな見方があったほうがいいですし、柔軟な考えができたほうがいい。

 

■大人目線は百害あって一利なし

 

親は指導者以上に子どもを子ども扱いしがちです。自分とは別人格! とわかってはいても「自分の遺伝子だし……」と、可能性を限定していることも少なくありません。髙﨑さんは、選手の成長には「親離れ」が重要な要素になると言います。

 

大人からの目線で子どもを見ない

 

ぼくは6年生に対して6年生として接していたことはほとんどありません。「サッカーは精神年齢だから」という話をして、自分の考えがしっかりしている子、つまり自立している子が試合に多く出ていました。考えてみるとヤンチャだった子のほうが成長は早いと思います。それは親離れと関係していると思います。

 

本のなかでは実例を交えながら、親離れできていない子どもの幼さ、子離れできていない親の責任について詳しく書いてあります。こうした指摘は、自分たちだけではなかなか気づけない点も多く、思い返してハッとさせられることもあるかもしれません。

 

■子どもの自立に親ができること

 

髙﨑さんは、サッカーキッズを持つ両親に向けて、自らがU-12のトップ選手たちと過ごした経験から次のようなアドバイスを送っています。

 

「子どもたちの目標はジュニアユースへの昇格だとか、全国大会、世界大会への出場だとかがあります。ただ、そこは彼らにとってのゴールではありません。そこに行くまでに経験した喜びや悔しさがあるからこそ成長できるのです」

 

子どもたちの成長をどう捉え、どう伸ばしてあげるのかは、指導者だけではなく、保護者の普段の行動も大きく関わってきます。子どもたちが目指す本当のゴールに向けて、お父さん、お母さんたちも、しっかりとした指針を持って一緒に歩んでいかなければいけないようです。

 

回は同じく、『自ら考える子どもの育て方』のなかから第2章「自立した個を作る」のパートをご紹介します。

 

考えさせられますね~参考まで。