檜垣裕志神戸サッカーアカデミーブログ / ポッパーマン サッカーブログ

神戸市にて、檜垣コーチ・毛塚コーチに教えて頂き「利き足のポイント」を意識しブレル事無く活動しています。人数に限りはありますが、一緒に練習希望されたい方は、ご連絡ください。現在、幼稚園年中~中学3年生まで参加して頂き活動しています。一緒に、技術アップの為練習しませんか?参加ご希望の方は、kikiashi1970@gmail.com まで

5つの球種にチャレンジ!【フリーキックの蹴り方】

世界にはフリーキックの名手と呼ばれる選手がたくさんいます。C・ロナウド、アンドレア・ピルロディディエ・ドログバデビッド・ベッカムジュニーニョ・ペルナンブカーノ……。また、日本人選手でも南アフリカワールドカップでゴールを挙げた本田圭佑遠藤保仁をはじめ、その他にも中村俊輔など、すばらしいキッカーがたくさんプレーしています。

 

彼らのように美しいフリーキックを決めるためには、どうすればいいのか?

 

まずはフリーキックの基本を知っておきましょう。通常、ゴール前のフリーキックの場面では、下図のように相手チームは壁を作って二アサイド側のシュートコースを狭め、壁が防ぎきれないコースは相手GKの担当エリアとして対応してくるでしょう。

 

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このときキッカー側には大きく分けて2つの基本的な選択肢があります。

 

(1)『壁をかわすボールを蹴って二アサイド側へ決める』※図ではゴール左側

 

(2)『壁のいないコースへ蹴ってファーサイド側へ決める』※図ではゴール右側

 

キッカーは相手GKの立ち位置がどちらに寄っているのか、あるいは相手の壁の高さはどのくらいか、さらにボールを置く位置などから判断し、どちらのコースへ蹴るのかを決めます。

 

ここでキッカーに必要とされるのは、フリーキックの球種を増やしておくことです。

 

(2)のコースへ蹴るときはストレートボールでもOKですが、(1)のようにニアサイドの壁をかわしてねらうためには、ボールに回転をかけて変化させる蹴り方をマスターしなければいけません。具体的なキックの球種には以下のようなものがあります。

 

■カーブボール

 

ベッカム中村俊輔らが得意とする、最も基本的なフリーキックです。ボールをインサイドでこすり上げるように蹴り、回転をかけて斜め下へボールを変化させてゴールの枠内へ落とします。助走はボールの真後ろからスタートするよりも、やや横方向に近い角度から助走して蹴るほうがカーブボールを蹴りやすくなります。

 

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■スライダーボール

 

回転をかける方法は、ボールをこすり上げるカーブボールの他にもあります。それは「ボールの中心を少しだけ外して蹴ることで回転をかける」というやり方です。丸いボールの中心を蹴ればボールは真っすぐ前に飛びますが、下図のようにボールの中心の右側を蹴ると、ボールには左回転がかかり、左側へ曲がっていきます。これがスライダーボールです。

 

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スライダーボールは遠藤保仁デル・ピエロが得意とする蹴り方で、遠藤の場合は右足のインフロント辺りで、ボールの中心のやや右側を軽くこするようなイメージでフリーキックを蹴っています。カーブほど大きく曲がることは少ないですが、一般的にスライダーの利点は、ボールスピードが比較的速いこと。正確にコントロールすることができれば、大きな武器になります。

 

また、近年のサッカーボールは反発力が強いものが多いため、カーブボールを蹴ろうとすると、充分にこすり上げる前にボールが前へ飛んでしまう傾向があります。カーブがうまくいかないときは、スライダーにも挑戦してみるといいでしょう。

 

■スライスボール

 

スライスボールは、カーブやスライダーとは反対側へ曲がるキックです。ボールのやや左側をインステップ~アウトサイド辺りで蹴り、壁の左側を通りながら、ボールがゴールの枠内へ曲がるようにコントロールします。

 

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このキックで有名なのは、1997年のフランスvsブラジル戦でロベルト・カルロスが決めたゴールです。35メートルという長距離から、壁の外側を巻いて強烈な弾道のフリーキックを決めました。最近ではポルトに所属しているフッキ(元川崎フロンターレ)が、チャンピオンズリーグシャフタール戦で決めたフリーキックも、ロベルト・カルロスと同じような弾丸スライスボールでした。

 

ただし、ある程度パワーがなければ、これほどの鋭い曲がり方は難しいので、きちんと身体が出来上がってからチャレンジするのが良いでしょう。

 

■ドロップボール

 

これも非常に難しい蹴り方ですが、C・ロナウドやドログバが得意とするフリーキックです。ボールの下に足の面を滑り込ませ、そこから上へ向かって縦回転をかけるように蹴り、ボールを鋭く落とします。C・ロナウドの場合はインフロント~インステップ辺りでミートし、ドログバの場合はインサイド~インフロント辺りを使ってミートしています。人間の足の形は人それぞれなので、いろいろ試してみて、自分に合ったフォームやミートポイントを探してみましょう。

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■無回転ボール

 

最後はアンドレア・ピルロジュニーニョ・ペルナンブカーノ、そして本田圭佑が得意とする無回転のブレ球フリーキックです。無回転のボールを蹴ることで、空気抵抗を強く受けて、蹴った本人でもどう変化するのかわからないブレ球になります。相手GKはセーブするのが非常に難しくなります。

 

他のキックとは違い、「いかに回転をかけないように蹴るか」がポイントです。足の面はインステップやインサイドなどいろいろありますが、重要なのは、ボールの中心に蹴り足が当たった瞬間に足を止め、フォロースルーを振り抜かないようにすることです。

 

 

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■大切なのは自分のキックを分析しながら練習すること

 

フリーキックはたくさん練習しなければうまくなりません。中村俊輔選手の場合、いつもチーム練習の後にピッチに残り、黙々とフリーキックの練習を繰り返しています。

 

すべてのキックに共通することですが、このとき大切なのは、ただ何となくキック練習を行うのではなく、自分のキックフォームを、自分で分析しながら練習することです。

 

軸足を踏み込む位置はこれでいいのか、ボールのどの位置をミートしているのか、足のどの面がボールに当たっているのか、ボールを最後までしっかり見て蹴っているのか。もしも、ボールの中心を蹴っているつもりなのに想定外の回転がかかっているのなら、それはボールの中心から外れたところに足が当たっているということです。少しずつ蹴り方を微調整しながら、練習する意識が大切です。

 

自分の身体や足の形に合ったフリーキックのフォームを研究し、チームのキッカーになれるように挑戦してみましょう。

 

参考まで。